タイ8月の物価2.53%上昇 家賃と交通費も値上がり
タイ商務省貿易政策戦略事務所(สนค.)は2026年9月7日、2026年8月の消費者物価指数が102.67となり、前年同月比で2.53%上昇したと発表しました。7月の1.95%から伸びが大きくなっています。
主な要因は、国内の燃料価格が前年より高い水準にあることです。中東の紛争が長引き、経済制裁も追加されている影響としています。加えて、調理済み食品が広い範囲で値上がりし、鶏卵、鶏肉、野菜、果物などの生鮮品も上がりました。政府の「タイ助けタイ・プラス」で購買力が高まったことと、天候不順が生産に影響したことが背景にあるという説明です。
家賃と交通費も上昇
食品・非アルコール飲料は前年同月比2.99%の上昇です。調理済み食品、うるち米、鶏卵、生鮮野菜、生鮮果物、清涼飲料、調味料が上がりました。
食品・飲料以外は2.23%の上昇で、燃料のほか、公共交通の運賃、家賃、洗剤が値上がりしています。
生鮮食品とエネルギーを除いたコアインフレ率は1.44%で、7月の1.34%から加速しました。前月比では0.56%の上昇です。
1〜8月の平均は1.37%
年初からの8か月平均は前年同期比1.37%です。国際比較では、7月時点のタイの1.95%は、数値を公表している135の経済圏のうち31番目に低く、ASEAN8か国では3番目でした。
同事務所は、9月もプラスが続くとみています。押し上げ要因は前年より高い燃料価格、調理済み食品、交通費、野菜、果物、鶏卵、鶏肉です。逆に押し下げ要因として、9〜12月期の電気料金が1ユニット3.95バーツから3.86バーツに下がることと、日用品が競争や販促で安くなる見込みを挙げています。
2026年通年の見通しは1.5〜2.5%(中央値2.0%)で据え置きました。管理できる範囲に収まっているとしたうえで、エネルギーと食品の価格は引き続き注視するとしています。