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ラマ9のデータセンター、無許可燃料20万リットルを搬出 排水から油

バンコク都ラマ9通りのデータセンターをめぐり、無許可の燃料貯蔵と、周辺の排水管から油のにおいがする問題への行政対応が続いています。9月2日と5日に伝えた規制強化の動きに、具体的な事案が重なった形です。

無許可の燃料20万リットルを搬出

首相府報道官のラッチャダー・タナーディレーク氏によると、エネルギー省は燃料の備蓄について苦情を受けて建物に立ち入り、無許可の貯蔵を確認しました。当局は約20万リットルを敷地外へ搬出し、事業者は貯蔵をやめています。

タイの法律では、1万5,000リットルを超える燃料の貯蔵には許可が必要で、許可された量を超えて保管することもできません。ラッチャダー氏は、エネルギー事業局が同じ9月3日中に、法的措置を取るための被害届を提出する予定だと説明しました。

排水管から油のにおい、VOCsを検出

同じ9月3日、公害管理局が現地を調べました。SNSの情報と、プララーム9病院の近くに住む住民から「排水管から油のようなにおいがする」という苦情が寄せられたためです。

同局のジャトゥロン氏によると、屋外の排水管で採った水から気体を取り出して測る初期検査では、揮発性有機化合物(VOCs)が約3ppm検出されたほか、硫化水素も見つかりました。においを感じる水準ではあるものの、健康に影響する水準かどうかは、標準的な方法で分析して天然資源環境省の基準値と比べる必要があるとしています。引火や爆発については、酸素濃度もあわせて測った初期評価では、その水準に達していないとの説明です。

汚染がデータセンターから出たものかどうかも、この時点では確認できていません。公共の排水は複数の発生源がありうるため、水の流れる向きと周辺の他の発生源をあわせて調べる必要があるとしています。敷地内の貯留槽から採った水の詳しい分析結果は、2〜3週間かかる見込みです。

一方、ホワイクワーン区役所は9月3日、ラマ9通りソイ6のデータセンター事業者に対し、衛生上の欠陥を7日以内に是正するよう命じました。区が公害管理局と合同で排水管を調べたところ、外部への排水にディーゼル油のようなにおいがあり、水面に明らかな油膜が確認されたためです。採取した排水と沈殿物の初期検査では、VOCsが合計6ppm検出されました。区は事業者に対し、外部へ放流する排水管の油汚染を除去して基準内に戻すこと、排水管への油の漏出を防ぐ措置を定めること、貯蔵している油の蒸気やにおいが周辺住民の生活に影響しないよう対策を講じることの3点を求めています。

運河への流入を防ぐ除去作業

9月6日には、公害管理局のスリン局長が除去作業の進捗を発表しました。対象はラマ9地区のDAMAC Digital Thailand(BKK 01)で、敷地内の排水貯留槽と、敷地外の公共排水管の両方で油による汚染が確認され、THE STANDARDによると、プララーム9運河へ流れ込む恐れがありました(Thai PBS は同じ記事内でサームセーン・ナイ運河とも記しており、出典間で名称が一致していません)。

施設は処理業者のジェンコ社に作業を委託しています。敷地内では土のうで汚染水と汚泥を囲い、油膜の除去剤で清掃したうえで、汚水を車両に吸い上げて処理します。敷地外では運河に入る手前の排水管を土のうで堰き止め、管内の油膜を清掃して系統から水を抜き取ります。ジェンコ社は、清掃で生じた水は内外とも全量を回収して処理し、環境には出さないとしています。

作業が終わった後、公害管理局がVOCs、硫化水素、爆発下限界(LEL)を改めて測定し、安全性を確認する予定です。

他のデータセンターにも調査を広げる検討

公害管理局は、住宅地に近い場所や環境に関する苦情がある場所を中心に、他のデータセンターへも調査を広げることを検討しています。水質だけでなく、におい、騒音、熱、非常用発電機の排煙も対象です。ジャトゥロン氏は、データセンターによる汚染はタイにとって新しい問題で、複数の官庁が連携して監督の枠組みを作る必要が出てくるかもしれないとしています。

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