日本企業のタイ投資が続く 2026年上半期は123件・320億バーツ超
タイ投資委員会(BOI)は2026年9月7日、日本からの投資が続いていると発表しました。ナルット事務局長は、日本はタイの産業基盤とサプライチェーンを長く支えてきた重要なパートナーで、とくに自動車、電子・電気機器、機械の分野で大きな役割を果たしてきたと述べています。Thai PBSは、タイが日本の投資家にとって「第二の我が家」であることを改めて示す数字だと伝えています。
2026年上半期の投資奨励申請は123件、投資額は320億バーツを超えました。2025年は302件、1,137億バーツ超で、前年の2倍以上に増え、日本としては過去最高水準の年の一つとなっています。
自動車と電子が牽引
2025年の分野別の申請額は次のとおりです。
| 分野 | 申請額 | 前年比 |
|---|---|---|
| 自動車・部品 | 283億1,000万バーツ | +57% |
| 電子・電気機器 | 193億7,800万バーツ | +76% |
| 農業・食品 | 40億6,900万バーツ | +54% |
| 物流・サービス | 14億6,800万バーツ | 2倍超 |
このほか、デジタル関連の事業や航空機・部品の投資も明確に増えているとしています。
投資の中身が「更新と高度化」へ
BOIは、日本の投資が転換期に入っているとみています。新しい工場を建てるより、技術の水準を上げ、効率と生産性を高め、付加価値の高い製品へつなげる投資が中心になっているという見方です。
日本商工会議所(JCC)が2026年上半期に504社を対象に行った調査でも、2026年にタイでの投資を増やす計画がある企業が23%、現状を維持する企業が48%でした。投資の中身としては、既存の生産拠点の効率改善が重視されており、古い機械の入れ替え、クリーンエネルギーの利用、デジタル技術の導入、より高い技術を使った新製品の開発が挙がっています。
自動車分野では、日本の各メーカーが2030年までに合計500億バーツを超える投資を計画しているとBOIは見込んでいます。部品のサプライチェーンも、新しい世代の自動車技術向けの部品へ移りつつあります。電子分野では、デジタルとAIの成長を見込んだ高技術の電子部品への投資が拡大しています。
個別の案件では、ミネベアミツミ傘下のNMB-ミネベアタイが26億バーツ超を追加投資し、ロッブリー県に新工場を開いています。