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タイ、原油高でE20への切り替えを呼びかけ ガソホール91より最大5バーツ安

タイのエネルギー省は2026年9月2日、米国とイランの戦闘再開で原油価格が上昇しているとして、対応策とE20燃料への切り替えの呼びかけを発表しました。ウィーラパット・キアットフアンフー次官補(同省報道官)が明らかにしました。

原油はブレントが1バレル88.13ドルから94.65ドルへ7.4%上がりました。WTIは83.38ドルから90.22ドルへ8.2%、ドバイは82.70ドルから88.75ドルへ7.32%の上昇です。同省は当面、高い水準の変動が続き、さらに上がる可能性もあるとみています。

対策として、精製所の出荷価格の引き下げを9月15日まで続けるほか、燃料油基金の仕組みを使います。基金は現在800億バーツを超える赤字ですが、政府は生活費の負担に影響が出ないよう運用を続けるとしています。

E20はガソホール91より最大5バーツ安い

同省は、ガソホール91より1リットルあたり最大5バーツ安いE20への切り替えを呼びかけています。E20のオクタン価は95で、対応車であればエンジンの性能に問題はないとしています。国内のエタノールで作るため、エネルギー作物を育てる農家の収入にもつながるという説明です。

E20を使える車は400万台を超え、二輪車では約80%が対応しています。一方で実際の販売量は1日あたり588万リットルで、ガソリン系全体の18%にとどまります。

エネルギー事業局によると、伸びない理由は主に2つです。自分の車がE20に対応しているか分からない人が多いことと、E20を入れると加速が鈍る、燃費が悪くなるという誤解が残っていることです。

対応車種の一覧を公開する方針

同局はタイ自動車工業会と各メーカーに、E20に対応する車種と二輪車の情報の提供を求めました。集めた一覧を局のウェブサイトで公開し、誰でも自分の車を確認できるようにする方針です。自動車13ブランドと二輪車5ブランドが、対応車種であればE20でエンジンに損傷は生じないとする試験結果を確認しています。

石油販売7社は、全国の給油所にE20を行き渡らせる体制を整えたうえで、切り替えを促す割引キャンペーンを準備しています。

エタノールの供給にも余裕があります。燃料用のエタノール工場は28か所で、生産能力は1日あたり約700万リットルです。現在の使用量は1日あたり300〜400万リットルで能力の50〜60%にとどまり、あと1日あたり300〜400万リットル分を受け入れられる計算です。

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