タイ下院、4,000億バーツ借入の緊急勅令を承認
タイ下院は2026年8月26日夜、エネルギー危機への対応とエネルギー転換のために財務省へ最大4,000億バーツの借入権限を与える緊急勅令を、賛成285・反対141・棄権52(投票総数478)で承認しました。緊急勅令はすでに公布・施行されており、今回の採決は国会の事後承認にあたります。
借入枠の使途は2,000億バーツずつの2計画に分かれ、生活費の軽減やエネルギー転換の事業に充てられます。アヌティン首相は、年1.2%の低金利で調達でき、公的債務残高は GDP 比70%以内に管理すると説明しました。承認を受けて政府報道官は翌27日、エネルギー転換に充てる第2計画(2,000億バーツ)の手続きに直ちに着手すると発表しています。
一方、野党側の討論をまとめた人民党のシリカンヤー議員は、公的債務が GDP 比70%の上限に迫ると警告し、エネルギー転換の明確な計画が無いまま借り入れるべきではないとして、汚職防止委員会(NACC)に監視を求めました。財務次官は、事業は外部委員を含む審査委員会が選別すると説明し、政府報道官も27日、「白紙小切手ではない」と強調しています。
具体的にどの事業へ資金が配分されるかは今後の選定次第で、在タイ日本人の生活に直接関わる施策(電気料金やエネルギー価格の負担軽減など)が含まれるかもまだ確定していません。